放課後等デイサービスや児童発達支援では、日々さまざまな活動を用意します。音楽、運動、制作、ルールのある遊び。活動のアイデアを探している支援員の方も多いと思います。
ただ、活動は「やって終わり」にすると、その日のイベントで消えてしまいます。活動が本当に活きるのは、そこで見えた子どもの姿を記録し、次の支援につなげたときです。今回は、活動と観察・計画をつなぐ考え方を整理します。
良い活動とは「子どもの姿が見える活動」
活動を選ぶとき、「盛り上がるかどうか」だけで選んでいないでしょうか。もちろん楽しさは大切ですが、療育の視点では、もう一つの基準があります。「その活動で、子どものどんな姿が見えるか」です。
たとえば、順番のあるゲームなら「待つ姿」が見えます。共同制作なら「友だちと関わる姿」が見えます。活動は、子どもの姿を引き出す“舞台”でもあります。何が見えそうかを考えて選ぶと、活動は観察の機会になります。
活動のあとに、一場面を残す
活動が終わったら、その日いちばん印象に残った姿を一つ、記録に残しておきます。
「フルーツバスケットで、負けても怒らずに次の役を待てた」。この一文があれば、活動は記録として積み上がります。同じ活動を次にやるときの手がかりにもなりますし、その子の成長を追う材料にもなります。
活動の記録は、豪華である必要はありません。具体的な一場面で十分です。
活動・観察・計画を、一本の線でつなぐ
活動で見えた姿が、個別支援計画のねらいと結びつくと、療育は一本の線になります。
「人とのやりとりを増やす」というねらいがあるなら、共同で行う活動を用意し、そこで見えたやりとりの姿を記録する。すると、活動が計画の中に位置づき、記録がねらいの進捗を示します。計画・活動・観察・対話が循環しはじめます。
記録を、活動の負担にしない
とはいえ、活動の準備で手一杯の中、記録まで手が回らないこともあります。
私たちが作っている「そだちノート」は、支援員が話すだけで、活動で見えた子どもの姿を観察記録の下書きに整えます。活動を「やって終わり」にせず、次の療育につなげていく。その積み重ねを支えたいと考えています。AIは言語化を支える黒子で、活動の中に意味を見いだすのは、いつも先生です。