実務

個別支援計画を、半分の時間で書くための3つの考え方

2026年7月1日 南方教育研究所合同会社

個別支援計画の作成に、毎回まとまった時間を取られていないでしょうか。子どもの人数分、期限が重なる時期はなおさらです。

計画づくりが重くなるのは、多くの場合「書くこと」そのものより、「書く前」に原因があります。今回は、作成の時間を軽くするための3つの考え方を整理します。制度上の様式や必須項目は事業所ごと・自治体ごとに違うため、ここでは書き方の“考え方”に絞ってお伝えします。

1. 計画は「ゼロから書く」のではなく「日々の観察から引き出す」

計画作成のたびに、記憶をたどって子どもの姿を思い出そうとすると、時間がかかります。逆に、日々の観察が具体的に記録されていれば、計画はその蓄積から引き出す作業になります。

「どんな場面で集中していたか」「どんなときに難しさが出たか」。日常の観察が残っているほど、計画の根拠は集めやすくなります。計画を軽くしたいなら、まず日々の記録を具体的にしておくことが近道です。

2. ねらいと観察を、はじめから対応させておく

計画に書いたねらい(目標)と、日々の観察がバラバラだと、モニタリングのたびに「この目標、どうだったっけ」と探し直すことになります。

はじめから、ねらいごとに「どんな姿が見えたら前進か」を決めておくと、観察がそのまま進捗の証拠になります。計画と観察が対応していれば、次の計画は「前回のねらいに対して、こういう姿が見えた」という形で、自然に書き進められます。

3. 完璧な文章より、具体的な事実を一つ

計画の文章を練りすぎて時間を使ってしまうことがあります。ですが、保護者や関係者に伝わるのは、洗練された表現よりも、具体的な事実です。

「順番を待てるようになってきた(例:週に2〜3回、自分から並ぶ場面が見られた)」のように、抽象的なねらいに具体例を一つ添える。それだけで、計画の説得力は上がり、書く手も止まりにくくなります。

観察が積み上がるほど、計画は軽くなる

3つに共通するのは、「計画作成の負担は、日々の観察の質と量に左右される」ということです。観察が具体的に積み上がっているほど、計画は引き出すだけになり、時間は短くなります。

私たちが作っている「そだちノート」は、支援員が話すだけで、その日の子どもの姿を観察記録の下書きに整えます。日々の観察を、ねらいと結びつけながら残していく。その積み重ねが、計画づくりの時間を少しずつ軽くしていくと考えています。AIはあくまで言語化を支える黒子で、子どもの姿を見て意味づけるのは、いつも先生です。

南方教育研究所合同会社
放課後等デイ・児童発達支援むけ観察記録アプリ「そだちノート」の運営元です。

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